前回の記事で海外FXの約定力について解説しましたが、国内FXの約定力はどうなのでしょうか。
国内FXではDD方式(ディーリングデスク)を採用しています。DD方式(ディーリングデスク)とは、トレーダーの注文をFX会社が受け付け、同じ注文をカバー先に出すという仕組みとなっています。
簡単に説明すると、トレーダーが出した注文はインターバンク市場に流れることはなく、トレーダーとFX会社の間だけで取引が行われるのです。
すると国内FXでのレートは、インターバンク市場と連動しているのですが、実際は国内FX会社が創り出しているレートでもあるのです。
そのためDD方式はインターバンク市場のように直結した取引ではないため、FX会社が不利となる注文が来た際に、約定拒否やレートをずらすなどの行為を行うことがあるため、トレーダーから見ると約定力が弱くなってしまうのです。

約定スピードを見ると国内の方が有利となる場合も

海外FXではNDD方式を採用しているため約定力が強く、国内FXではDD方式を採用しているため約定力が弱くなってしまいます。
では約定スピードを見てみると、国内FXが有利となる場合もあるのです。
これは、単純にサーバーの距離で見てみることでわかり、海外FXの多くは日本にサーバーがあるわけではなく、海外にサーバーがあるため、トレーダーとサーバーの距離が遠くなってしまいます。
つまりトレーダーとサーバーの距離を見てみると、国内FXの方が近く海外FXの方が遠いため、国内FXの方が約定スピードが早いのです。
しかし、国内FXではDD方式による約定拒否やレートをずらす行為があるため、一概に早いとは言いにくいの現状なのです。

デイトレードやスキャルピングをやる人にとっては海外FXの方が有利

以上が国内FXの約定力についての紹介となります。
海外FXの約定スピードに関しては、サーバーとの物理的距離の関係上仕方がないことかもしれませんが、現在でも通信技術の革新によって年々通信量やスピードは上昇しているので、今後は約定スピードがサーバーとの物理的距離において関係なくなるかもしれません。
そして、デイトレードやスキャルピングをやる人にとっては、約定力は非常に重要なトレード環境の1つであり、強い約定力を誇る海外FXのほうが有利にトレードができるでしょう。
もちろん、レートが荒れた時こそ約定力が強い方が有利となるので、すべてのトレーダーに言えることでもあるのです。
そのため、今後さらに有利にトレードを行うために現在国内FXを利用している人は、海外FXの利用も検討してみると良いでしょう。

海外FXのレバレッジは大きい?

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